日本で所有者は2人。愛犬のための高級キャンピングカー
ONETRIPのサイト内で愛犬とモデルをしてくれたのは、チワワ4匹&ダックスフンド1匹と一緒に暮らしている川島寿江さんです。犬と暮らし始めて行動範囲が広がり、アクティブに過ごすことが増えていると語る川島さんに、おでかけ時に快適に過ごせる工夫やおすすめの持ち物を教えていただきました。
犬を飼い始めて、わたしの世界が広がった
ドイツ製の高級キャンピングカーからにこやかな笑顔で愛犬とともに登場したのは、茨城県内の住宅会社に勤める川島寿江さんです。一般的に想像するキャンピングカーとは異なって、まるでバスのような大きさ。そこからリードにつながれてひょこひょこっと顔を出したのは、かわいいチワワとダックスフンド。多頭飼いの散歩では、時に飼い主が引っ張られているような瞬間に遭遇したりしますが、川島さんの行く方向にしっかり着いていくお利口な子ばかり。その様子を眺めているだけでも、つい笑みが浮かんできます。
川島さんが初めて犬を飼い始めたのは20代のとき、犬種はダックスフンドでした。当時は出張のたびに実家に預けながら育てていましたが、次第に両親といる時間のほうが犬も気楽に過ごすようになってしまい、最終的に実家で飼ってもらうことに。それでも犬との暮らしに憧れていた川島さんは、時間に余裕ができるようになってからあらためて2匹のダックスフンドを迎えました。
「再びダックスフンドを飼い始めたのは、20代後半になってからです。年齢的にまわりの友だちは結婚し始めて、それまで気軽に会えていた関係が変化していった時期でもありました。もとは内向的な性格でインドア派。新たに友だちをつくるのも難しく、このままでは人生がつまらなくなりそうだと思ったんです」
そこで考えたのが、犬を通じた友だちづくりでした。当時盛り上がっていたペットオーナーが集うオンラインコミュニティサイトに登録して、全国各地にいる顔を知らないペットオーナーたちと気軽に交流をし始めるように。そのサイトでは利用者同士が実際に交流しあうイベントを年2回開催。あるオーナーから「参加してみませんか?」と誘われて、思い切って出かけてみたのでした。
「サイト内ではみんなアイコンは自分のペットの写真を使って、名前もニックネーム。だから実際に会っても人間を見ただけではわからない。でも毎日のようにアイコンのペットは見ていたので、イベント会場ですぐにあの人だ! と気づけたんです。犬がいることで、自分から行動する、変わるきっかけを得ることができました」
そのポータルサイトはもうありませんが、今でもInstagramなどのSNSでつながり交流を続けています。
犬も人も満足できる、旅の仕方を追求しよう
こうして犬を通じて各地に友人、知人が増えた川島さんは、犬とおでかけを楽しむように。
「犬との旅行で重要視しているのは、犬の宿泊料金が手頃なこと、犬用グッズが充実していること、そして一緒に寝られることです。あとは何よりもオーナーさんの人柄を見ます。やっぱり犬が大好きな人が営んでいると、それがサービスにも現れるので、そこは気をつけています。あとは、宿泊するなら温泉付きで食事がおいしいこと。犬も大事だけど、やっぱり私自身も楽しみたいですしね」
ダックスフンドを迎えてから1年後には、チワワも飼い始めました。そのきっかけはチワワを飼っている人から聞いた「猫っぽくて面白いよ」という言葉でした。
「一般的に犬は人間を慕い、ベストパートナーのような存在になることが多いですが、チワワは自由気ままで一人で過ごすのも好き。なんておもしろい子たちなんだろうと魅力にはまってしまい、今では5匹のチワワがいます。実はブリーダーさんから迎え入れるときに、長距離移動でも気楽に過ごせるようにキャンピングカーを購入したんです」
実はこのキャンピングカー、日本には2台しかないと言われる超高級車です。車内はリビングのようにくつろげるテーブルとソファがあり、運転席を後方に回転させれば最大5人が座ることができます。移動中のワンちゃんたちを見てみると、ソファでくつろぐ子、ペット用ベッドで寝る子、自由に動く子とさまざま。
「うちの子たちはみんなキャンピングカーが大好きで、車内は遊び場という認識のようで喜んでいます。でも車酔いしてしまうワンちゃんもいると思うので、事前に何度か車に乗せて慣れさせるトレーニングが必要だと思います。」
犬が快適に過ごせる工夫は車内後方にもあり、しっかり休みたいときは1匹ごと専用のケージも完備。犬にとって自分だけのスペースがあることは、安心にもつながりそうです。ほかにも車を乗り降りするときに使うステップ階段脇にはリードをつなげられるフックを取り付けたり、キャンプ場では限られた範囲で屋外で過ごせるようにサークルも完備しています。
「用意しておけばいざというときに安心なので、必要なものはすべてキャンピングカーに積み込んでいます」
あると便利&役立つ持ち物 PICK UP
さらには愛犬用に持ち歩く荷物も、川島さんならではのこだわりがあります。今回は特別に中身を見せていただきました。その中で特におすすめしたい持ち物をいくつかご紹介しましょう。
【ワクチン証明書】宿泊施設やドッグランなどで提示を求められるので、いつでもバッグに入れています。
【おむつ】いつもと違う場所にいるとき、犬たちは自分の匂いをつけて安心しようと思いがけないところでおしっこをしがちです。そこでひやっとすることがないように、おでかけ中は終始おむつを付けるようにしています。ほかに着るタイプのマナーベルトも利用しています。
【ペット用ウンチ処理袋ポイ太くん】水性の紙袋にポリ袋がセットにされていて、ポリ袋のほうに手を入れてウンチを取り、そのままくるりと裏返しするだけ。手を汚さずに処理できる優れもの。ポリ袋から紙袋を取り出せば、そのままトイレに流すことができます。
こうやって持ち物を見せてもらうと、大荷物だなと感じてしまう人もいるかもしれません。それでもマイカーなら、荷物が多くても積んでおくだけで愛犬も飼い主も安心しておでかけを楽しむことができます。
川島さんがおでかけで大切にしているのは、犬はもちろん自分も楽しむこと。快適なキャンピングカーで日本各地をおでかけしながら、これからも愛犬との思い出を増やしていくことでしょう。